筆者は高知市内の主要販売拠点およびSNS上のリアルタイムな言論空間において、土佐日記に対する消費者の生の声を集積・分析しました。X(旧Twitter)やInstagram、知恵袋などに投稿された直近の口コミを精査すると、長年の熱烈なファンによる支持が圧倒的多数を占めています。
「子どもの頃から高知のお土産といえばこれ一択。胡麻の芳ばしさと滑らかなこし餡のバランスが完璧」「和綴じの箱が美しすぎて捨てられない。中身を食べ終わった後は小物入れにしている」といった愛着のこもった意見が目立ちます。さらに、地元高知県出身者が「上京してからも時々無性に食べたくなり、銀座のアンテナショップへ走る」という郷愁を誘う証言も少なくありません。
高知龍馬空港やJR高知駅のお土産売り場の現場担当者への取材によると、「ミレーフライや芋けんぴといったスナック類が若年層に爆発的人気を得る一方で、目上の方へのご挨拶やビジネスの手土産として選ばれるのは現在も土佐日記が筆頭」と語られています。流行に左右されない信頼のブランドとして、公私を問わず確固たる需要を掴み続けている姿が浮き彫りになりました。