世界中から俊英が集まるニューヨークのジュリアード音楽院では、高度な演奏技術の習得にとどまらず、国際社会で活躍するための語学教育やコミュニケーション力の強化にも注力されている。多国籍なオーケストラやアンサンブルにおいて、指揮者や共演者と緻密なニュアンスをすり合わせるためには、共通言語としての英語が不可欠となるからだ。
言葉の壁を乗り越えて独自の表現を伝える姿勢は、プロの演奏家だけでなく一般の語学学習者にとっても大きな示唆を与える。音のニュアンスを言葉でどう説明するか、あるいは表現したい情熱をいかに的確な単語に乗せるかというアプローチは、真の国際感覚を養うプロセスそのものと言えるだろう。