摘芯(てきしん)とは、植物の茎や枝の先端にある成長点をつみ取る作業を指す。このシンプルな工程こそが、キュウリ栽培の成否を決定づけると言っても過言ではない。成長点を切ることで頂芽優勢の性質が抑えられ、側枝(子つるや孫つる)の発達が強力に促されるからだ。
タイミングの見極めはきわめて重要だ。親つるが支柱のてっぺん(概ね1.8m〜2.0m程度の高さ)に達した時点が、最初の摘芯の合図となる。この段階で親つるの先端をカットすると、今まで縦に伸びようとしていたエネルギーが下部の葉の脇から出る「子つる」へと一気に分散される。
続いて重要になるのが子つるの剪定だ。株元から1〜5節付近までから出てくる低い位置の子つるは、地面からの跳ね返りによる病気感染を防ぎ、株全体の栄養バランスを整えるために思い切ってすべて摘み取る。そして、6節以降から伸びてきた力強い子つるに関しては、葉を1〜2枚残した先で摘芯するのがプロの鉄則だ。これにより、短い枝に確実かつ良質な実をつけさせることができる。