既存の枠組みに安住することを拒み、常に新しいプラットフォームやジャンルへの越境を繰り返してきた。伝統ある日活のロマンポルノ50周年記念企画への参加など、映画スタジオの歴史を批評的に再解釈する試みはその一端だ。
さらに、グローバル配信プラットフォームの台頭にもいち早く呼応した。Netflixで配信されたオリジナル映画およびドラマシリーズ『愛なき森で叫べ』は、実在の詐欺・連続殺人事件をモチーフに、人間の心理操作と集団狂気を極限まで増幅させた問題作だ。世界190カ国以上に同時配信されたこの作品は、日本映画界のドメスティックな枠を超えた狂気のエンターテインメントとして、海外の批評家層の間でも激しい議論を巻き起こした。