24時間テレビのマラソンはやめろ!批判殺到の真相と廃止論の行方

24時間テレビのマラソンはやめろ!批判殺到の真相と廃止論の行方

24時間テレビのマラソンはやめろ!批判殺到の真相と廃止論の行方の特集記事をお届けします。最新トレンドがチェックできます。

インターネット掲示板やSNS上で「24時間テレビのマラソンはやめろ」という声が噴出する最大の理由は、出演者の生命と健康を脅かす危険な猛暑下での走行強行にあります。気象庁の観測データが示す通り、8月下旬の列島は最高気温が37度から40度前後に達する日も珍しくありません。環境省が「原則運動中止」を呼びかける暑さ指数(WBGT31以上)に達する時間帯に、普段フルマラソンを走らない芸能人を炎天下のアスファルト上に立たせる行為は、もはや「スポーツ」や「挑戦」の域を逸脱し、安全配慮義務違反に近い過酷な労働ではないかという疑念が晴れないためです。

さらに視聴者の不満に拍車をかけているのが、「感動の押し売り」と揶揄される前時代的な演出手法です。肉体的な限界に達したランナーが足を引きずり、過呼吸寸前で倒れ込みそうになる姿をカメラが執拗にクローズアップし、サライの合唱とともにゴールさせる構図は、長年にわたり定番化してきました。しかし、コンプライアンスや人権意識が洗練された現代社会では、「他者の肉体的苦痛をエンターテインメントとして消費させられている」という居心地の悪さを覚える層が急増しています。努力や根性を美化する昭和・平成初期の演出文法が、視聴者の倫理観と決定的に乖離してしまった事実が批判の根底に横たわっています。

加えて、2023年以降に発覚した系列局幹部による寄付金着服事件が、視聴者の不信感に油を注ぎました。「障害者福祉や被災地支援のための善意」を掲げながら、裏では不透明な金銭管理が行われ、ランナーや出演タレントには高額なギャランティが支払われているのではないかという疑惑が再燃。純粋な奉仕活動とは言いがたいテレビ局の商業主義に対し、最も過酷で目立つシンボルであるマラソン企画が批判の集中砲火を浴びる構図が定着しています。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。