コンビニの店頭でいま何が起きているのか。その最前線は、スイーツ棚とプライベートブランド(PB)、そして見えないところで進化するテクノロジーに集約されている。かつて「味のセブン、企画のローソン」と呼ばれた住み分けは、より高度な次元へと昇華した。
株式会社セブン-イレブン・ジャパンは、徹底したデイリーメーカーとの共同開発体制を武器に、専門店クオリティのスイーツを安定供給する体制を盤石にしている。チルド帯の温度管理と原材料のこだわりは業界随一だ。一方の株式会社ローソンは、生クリームの品質を極限まで高めたプレミアムロールケーキの遺伝子を受け継ぎつつ、旬のトレンドを即座に商品化するスピード感で若年層や女性層を惹きつける。
店舗DXの現場でも激震が走る。レジ待ち時間をゼロにするスマートレジの導入や、AIによる需要予測発注システムの精度向上において、両社は異なるアプローチをとる。セブンは自社オペレーションの効率化を極めて欠品を防ぎ、ローソンは通信キャリアやパートナー企業との連携によって顧客接点を拡張する。街の小さな店舗の中で、巨大なテクノロジー合戦が静かに火花を散らしている。