ふたりの接点が生まれたのは、かつて東MAXこと東貴博の呼びかけで開かれた小さな食事会だった。当時、シングルマザーとして幼い長女と長男の育児に全力を注いでいた山口もえに対し、田中裕二は最初から急接近を試みたわけではない。むしろその距離の縮め方は、不器用なほど慎重だった。
「子どもたちを一番に考えてほしい」。その想いを口先だけでなく行動で示したのが田中だった。山口の自宅へ通う際も、決して子どもたちに父親の座を押し付けず、休日に公園で泥だらけになって遊ぶ「面白いおじさん」からスタートしたという。焦らず、時間をかけ、家族の輪の中に自然と溶け込んでいく。2年半以上の月日を重ねて築かれた信頼の土台こそが、ふたりの結婚を揺るぎないものにした。