一関を語る上で絶対に外せないのが、江戸時代から冠婚葬祭やおもてなしの場で供されてきた伝統の一関もち料理だ。そのバリエーションは300種類以上とも言われ、単なる主食の域を完全に超えている。
定番のあんこやきな粉はもちろん、沼エビを香ばしく炒めた「えび餅」や、くるみの濃厚なタレが絡む「くるみ餅」、さらにはピリッとした辛味がクセになる「大根おろし餅」など、多彩な味わいが朱塗りの「もち膳」に美しく並ぶ。伝統的な郷土料理を守りつつも、最近では洋風アレンジやスイーツ感覚で味わえる創作もちメニューを提供する店舗も増え、若者や外国人観光客の舌をも唸らせている。