元少年Aの容貌や顔写真に関しては、過去に大手週刊誌が複数回にわたり掲載へ踏み切った歴史があります。最も世間に衝撃を与えたのは、事件発生直後の1997年に写真週刊誌『FOCUS』(新潮社)が逮捕当時の顔写真を掲載した事例です。当時、少年法第61条(推知報道の禁止)に抵触するとして法務省からの是正勧告や出版差し止め運動に発展するなど、メディア界を二分する論争となりました。
さらに歳月を経た2016年2月、『週刊新潮』が社会復帰後の元少年A(当時33歳)を東京都内で直撃取材し、その現在の顔写真と生活実態をスクープ報道しました。同誌は「重大事件の加害者がどのような姿で社会に溶け込んでいるかを有権者に知らせる公共性がある」と主張し、目線を入れない形での写真掲載を敢行。誌面には鋭い眼光で記者を威嚇する生々しい姿や肉声が記録され、出版倫理と知る権利の衝突として再び大きな議論を呼びました。
ただし、警察や法務省などの公的機関が顔写真を公式に一般公開した事実はなく、インターネット上で出回っている画像の多くは、当時の週刊誌スキャン画像や無関係な第三者の写真が悪意を持って転載されたデマ情報も混在しているため、正確な情報峻別が求められます。