テレビや舞台の第一線に君臨し続ける明石家さんまを見れば、「笑いと運」の関係性がよくわかる。どんなトラブルや失敗談も瞬時に極上の笑い話へと昇華させる反射神経。彼が体現しているのは、逆境を笑い飛ばすことで状況そのものを好転させる強靭なレジリエンスだ。
年の瀬の風物詩となった『M-1グランプリ』の熱狂も象徴的だ。わずか4分間のネタに人生を賭ける若手芸人たちの気迫は、観る者の感情を強烈に揺さぶる。敗れ去ったコンビが見せる清々しい笑顔や自虐のフレーズにすら、次の飛躍への種が宿る。笑いとは、挫折を希望に変えるための最も純粋なエネルギーなのだ。