お酒の世界における主役といえば、堂々たる佇まいの「一升瓶」だ。清酒製造業の現場では、1.8リットルのガラス瓶が現在も標準容器として機能している。これには酒税を適正に管理・徴収してきた国税庁の流通基準や、回収して再利用するリターナブル瓶システムの歴史が深く関わっている。
日本酒造組合中央会などの業界団体でも、伝統ある一升瓶の環境負荷の低さや保管性の高さを再評価する動きが続いている。居酒屋で「もっきり(升にグラスを入れて注ぐスタイル)」を楽しむ際も、グラスとお枡を合わせた容量はおよそ1合(180ml)。一升瓶1本からちょうど10杯の美酒が取れる計算だ。