今や全国区の知名度を誇る「おんせん県」という言葉だが、ここに至る道のりは決して平坦ではなかった。かつて他県との「温泉日本一」をめぐる権利争いやフレーズの商標出願が話題となった背景には、自治体間の激しい生き残りをかけた熱量があった。大分県庁は粘り強い協議と権利調整を重ね、ブランドの権利保護に全力を傾けてきた。
現在では地域商標権の枠組みや関連する知的財産権の整備が進み、企業や市民が安全にロゴを活用できる環境が整っている。最新の運用ガイドラインでは、パロディやイメージを損なう不正使用を厳しく制限しつつも、地域活性化に寄与する正当な事業に対しては柔軟なライセンス方針が採られている。