入試難易度を示す指標である広島女学院大学の偏差値は、大手予備校の最新データにおいて35.0〜45.0(BF〜45前後)のレンジで推移しています。バブル期や昭和後期のような「高嶺の花」だった時代と比較すると、ペーパーテストにおける入試ハードル自体は確かに易化傾向にあるのが偽らざる現状です。
学部別の詳細を見ると、設置されている2学部で明確な傾向の違いが表れています。
英語教育と文化研究を軸とする人文学部は、偏差値35.0前後またはボーダーフリーに近い学科も見られます。これは全国的な「文系離れ」「外国語系離れ」の余波を直接受けている結果であり、学力試験の点数だけで合否を決める一般選抜よりも、総合型選抜や学校推薦型選抜を通じた人物重視の採用枠が拡大していることを意味しています。
一方で、生活に直結する専門資格を養成する人間生活学部は堅実な難易度を保っています。とりわけ国家試験合格を目指す管理栄養学科は偏差値42.5〜45.0前後を維持しており、確固たる進路目的を持った受験生からの支持が根強いのが特徴です。
偏差値という単一の数値だけを切り取れば「入りやすい大学」と映るかもしれませんが、教育現場の実態は異なります。入学後の丁寧なリメディアル教育(補習教育)と少人数指導によって、入試時の学力差を着実に埋める教育設計が敷かれています。