村野浄水場を巡っては、ネット上や市民の間でいくつかの誤解が依然として根強く残っています。その最たるものが「大阪の水は今でも美味しくない」という先入観です。
この認識は、1970年代から80年代の高度浄水処理未導入時代の記憶が更新されていないことによるものです。現行の高度浄水処理を経て送水される水は、残留塩素濃度も適正にコントロールされており、冷やすだけで名水と遜色ない味わいを持っています。むしろ問題となるのは浄水場を出た後の「古いマンションや雑居ビルの貯水槽・給水管の劣化」であり、家庭の蛇口で生じる異臭の多くは建物側の配管問題に起因しているのが実態です。
また、「大阪市内の水もすべて村野浄水場から来ている」という混同も散見されます。大阪市は独自の水道局(柴島・庭窪・豊野浄水場)を保有しており、村野浄水場を擁する大阪広域水道企業団は、大阪市を除く府内各市町村へ卸供給を行っているという制度上の明確な区分が存在します。