インターネット上の掲示板やSNSでは、本の帯に関して極端な情報が飛び交うことがあります。ここでは、よくある2つの誤解を正します。
誤解1:どんな本でも「帯付き」なら必ず高額で売れる?
これは明らかな誤解です。実用書、ビジネス書、資格参考書、ベストセラーの新書など、情報の新しさが価値の大部分を占めるジャンルでは、帯の有無が買取額に影響することはほとんどありません。査定で重要視されるのは「発行年」「改訂版かどうか」「本文の書き込みやドッグイアの有無」です。帯を残すために過度な労力をかける必要があるのは、主に文芸書、コミックの初版、限定版、写真集などのコレクターズアイテムに限られます。
誤解2:帯を付けたまま本棚に並べると劣化を防げる?
実は、帯を付けたまま長期間日光や蛍光灯の光に晒すと、「帯ヤケ」と呼ばれる不可逆的な変色が発生します。帯で覆われていた部分だけが白く残り、露出していたカバー部分だけが紫外線で黄色く褪色するため、将来帯を外した際にくっきりと日焼け跡が目立ってしまいます。長期保管を前提とする場合、遮光カーテンの設置や、あらかじめ帯を外して冷暗所でファイリング保管する方が、本全体のコンディションを長く美しく保てます。