「風の森」を語る上で絶対に外せないのが、地元・奈良県御所市を中心とする契約農家とともに育てる米だ。特に代表的な酒米「秋津穂(あきつほ)」は、食用米としても親しまれてきた銘柄でありながら、油長酒造の手にかかることで圧倒的な存在感を放つ。地元の風土、金剛山系の豊かな伏流水、そして土壌の力が、一枚の絵画のようにグラスの中に表現されている。
2026年の現在、気候変動への対応や持続可能な農業への関心が世界的に高まる中、地域密着型の酒造りはさらに進化を遂げた。契約栽培の米の品質向上に加え、栽培方法の完全なトレーサビリティを確立。「地元の米と水でしか醸せない味」を極限まで突き詰める姿勢が、愛飲家たちの共感を強く集めている。