人格面では数々の問題行動が目立つ羽蛾ですが、インセクター羽蛾のデッキ構築能力は当時の環境において極めて先駆的でした。代名詞である「完全究極態・グレート・モス」は、「幼虫の脚」「プチモス」「進化の繭」を経てターン経過で成長させる特殊召喚モンスターであり、コンボと時間稼ぎを前提とした戦術は当時のTCGシーンでも高度な部類に入ります。
バトルシティ編では、城之内克也のデッキに仕込んだ「寄生虫パラサイド」を軸に、相手モンスターを昆虫族化させてロックする「虫除けバリアー」や「インセクト女王(クイーン)」のコンボを披露。相手の行動を制限しつつじわじわといたぶるコントロールデッキの原型を提示していました。勝つための執念が戦術の練り込みに直結している点こそ、彼が決闘者として侮れない証拠です。