木村拓哉が日本社会に与えたインパクトにおいて、ファッション分野の功績は群を抜いています。当時の若者文化を牽引したキムタクの若い頃の髪型であるロン毛は、それまでの「長髪=不潔・反体制」という既成概念を一夜にして「最も洗練されたスタイル」へと覆しました。
当時の男性誌編集者やアパレル関係者の証言によると、木村が劇中やプライベートで身につけたアイテムは翌日には店頭から姿を消すのが常態化していました。キムタクの若い頃のファッション現象を象徴する代表的なアイテム群は以下の通りです。
- RED WINGのブーツ:ワークブーツをタウンユースとして履きこなすスタイルを全国に定着させた。
- A BATHING APE(エイプ)のレザーダウン:『HERO』で着用したシープスキンジャケットは即座にプレミアム価格となり、定価の数倍で取引された。
- Levi's 501 vintage denim:ヴィンテージジーンズブームの中心となり、ベストジーニスト賞では5年連続受賞を達成して殿堂入りを果たした。
- カネボウ『テスティモII』口紅CM(1996年):男性タレントとして史上初となる女性用口紅のイメージキャラクターに就任。発売後2ヶ月で約319万本という驚異的な売上を記録し、広告界の歴史を塗り替えた。
SNS上でも当時のトレンドを振り返る投稿には、「街中の男がみんなキムタクの真似をしてロン毛にしていた」「彼の着ていた服を求めて原宿に何時間も並んだ」といった当時の体験談が数多く寄せられています。