『福寿草』の結末を語る上で欠かせないのが、ヒロインを取り巻く二人の男性、ハ・ユンジェ(ヒョン・ウソン)とチェ・ガンウク(チョン・チャン)の対照的な運命です。
かつてヨナの婚約者でありながら、妹ユニを殺害した犯人だと信じ込み、ヨナを徹底的に拒絶したユンジェ。真実を知ったとき、彼を襲ったのは取り返しのつかない罪悪感と深い後悔でした。ユンジェは自らの過ちを償うべくヨナを支えようとしますが、一度壊れた信頼と歳月の隔たりは埋まることがなく、二人が昔の恋人同士に戻ることはありませんでした。ユンジェは遠くからヨナと息子の幸せを祈り続ける道を選びます。
そして、視聴者の涙を最も誘ったのが、ユンジェの異母兄であるチェ・ガンウクの自己犠牲です。ヨナが無実であることをいち早く信じ、陰日向となって彼女の復讐と再起を支え続けたガンウクは、ヨナを狙う凶弾や謀略から彼女を守るために自らの命を危険に晒し、最終的に不治の病と事故の後遺症により命を落とすという悲痛な最期を遂げます。ガンウクが遺した無償の愛は、ヨナが人間としての心を取り戻し、前を向いて歩き出すための最大の原動力となりました。