実写の世界だけでなく、日本のポップカルチャーにおいて独自に進化を遂げてきたのが、アニメ作品における「エロハプニングシーン」です。主人公が転倒してヒロインの上に倒れ込む「ラッキースケベ」に代表される古典的な演出は、数々の名作ラブコメやバトルファンタジーで親しまれてきました。
『To LOVEる -とらぶる-』シリーズをはじめとする金字塔作品から現代の深夜アニメに至るまで、物理法則を無視したコミカルなアクシデント描写は、作品のエンターテインメント性を高めるスパイスとして機能しています。作画スタッフの超絶技巧によって描かれる一瞬の作画崩壊ならぬ「神作画ハプニング」は、ファンの間でも語り草となっています。
一方で、グローバル展開や国内外の配信プラットフォームのレギュレーション厳格化に伴い、地上波放送時の「謎の光」や「不自然な湯気・影」による自主規制と、Blu-rayや配信限定の無修正版との差異を楽しむファンカルチャーなど、表現の自由とゾーニングの攻防が今なお続いています。