家庭内に不要な薬が溜まってしまう「残薬問題」は、個人の健康リスクだけでなく、年間数百億円規模の医療費の無駄として社会的な課題となっている。この悪循環を断ち切るために、デジタルツールの活用が急速に浸透してきた。
現在では、スマートフォンで管理できる電子お薬手帳の普及が進み、調剤履歴の一元化が容易になっている。さらに、処方箋送信や薬局予約ができるEPARKくすりの窓口などのデジタルプラットフォームを利用することで、手元の残薬状況をかかりつけ薬局に事前に共有する仕組みが整ってきた。受診時に「家にこれだけの薬が余っている」と正確に伝えるだけで、処方日数の調整や重複処方の防止が可能になり、自宅が期限切れ薬の保管庫化するのを未然に防ぐことができる。