テレビの黄金期から半世紀近くが経ち、コンテンツの主戦場がYouTubeやNetflixをはじめとする動画配信プラットフォームへと移行した現在でも、この言葉はしぶとく息づいている。ネット動画のサムネイルや配信者のリアクションにおいて、あえてレトロなニュアンスを醸し出すワードとして「クリソツ」が引っ張り出されるケースは珍しくない。
精巧なディープフェイク技術やAI生成画像が日常に溶け込む現代だからこそ、生身の人間が泥臭く何かに似せようとする試みや、偶然の一致に対する驚きを表現する際に、この古風なスラングが独特の温かみとユーモアを添える。若い世代のクリエイターたちにとって、「クリソツ」はもはや埃をかぶった業界用語ではなく、デジタル空間で一周回って新鮮に響く言語的ギミックとして再解釈されている。