健康や美容に良いとされる食材の中には、摂取方法を誤ると強力な「冷却剤」として機能してしまう罠が存在する。その代表格が生の生姜だ。刺身の薬味などで使われる生のジンゲロールは、末梢血管を開いて一時的に熱を発散させる作用が強く、結果として深部体温を下げてしまう。冷え性の人間が生姜湯を生のすりおろしで作るのは、文字通りの逆効果だ。
朝の一杯として定着しているホットコーヒーや緑茶も油断ならない。カフェインの利尿作用と強い陰性の性質が交感神経を刺激し、末梢血管を急激に収縮させて体温低下を招く。さらに、白砂糖をふんだんに使ったスイーツは血糖値の乱高下を引き起こし、血管の内皮細胞を傷つけて冷え体質を固定化させる。南国原産のフルーツやトマト、きゅうりといった夏野菜も過剰なカリウムを含み、熱を奪う性質を持つため、冬場の過剰摂取には厳重な注意が必要だ。