SNSや大手コミュニティサイトを調査すると、アフタヌーンティーを訪れたゲストから「緊張して味が分からなかった」「思わぬ失敗をして恥ずかしかった」という生々しい体験談が数多く寄せられています。大手ホテルラウンジのサービススタッフや第一線で活躍するバトラーの証言を突き合わせると、利用者が陥りがちな「3大失敗パターン」が浮き彫りになってきました。
第1の失敗は、「撮影に夢中になり、ベストなタイミングを逃すケース」です。SNSへの投稿を意識するあまり、スタンドが到着してから15分以上も角度を変えて撮影を続けた結果、温かいスコーンが冷えてボソボソになり、セイボリーのキッシュの脂が固まってしまうという現場の嘆きが多く聞かれます。ホテル関係者への取材によると、「出来立ての温かさこそがペストリーシェフの計算した最高の味わいです。写真は2〜3分で切り上げ、温かいうちにスコーンや温菜へ手を伸ばしていただくのが一番の贅沢です」と語られています。
第2の失敗は、「手とカトラリーの使い分けに関する混乱」です。アフタヌーンティー 手で食べるもの カトラリーマナーの境界線に悩む声は絶えません。現場検証から導き出される判断基準は極めてシンプルです。
「乾燥していて指を汚さないもの(乾き物)」は手でつまんで構いません。一口サイズのサンドイッチ、スコーン、マカロンなどは、指先を揃えて美しくつまむのが英国流の正式なスタイルです。一方で、ソースがかかっているもの、ムース、ジュレ、生クリームが盛られたタルト、崩れやすいパイなどは、迷わずフォークとナイフを使用してください。すべてをフォークで食べようとしてスコーンを粉々にしてしまったり、逆にクリームたっぷりのケーキを手づかみで食べてテーブルを汚したりすることが最も避けたい所作です。
第3の失敗は、「香水のつけすぎ」です。アフタヌーンティーの主役は、立ち上る紅茶の繊細なアロマです。強い香水をまとって来館すると、同席者のみならず隣のテーブルのゲストが茶葉の香りを楽しむ権利を奪ってしまいます。ホテルのドレスコード規定にも「強い香りへの配慮」を明記する施設が増加しており、身だしなみの一環として香りは極力控えるのがハイエンドな大人のマナーです。