大相撲の巡業観戦や相撲史跡を巡った後に欠かせない楽しみが、力士たちの胃袋と屈強な肉体を支え続けてきた伝統食「ちゃんこ鍋」です。全国にちゃんこ料理店は数多く存在しますが、京都の店舗には独自の洗練された特徴があります。それは、東京・両国の下町風ちゃんこに見られる濃厚な醤油味や味噌味とは趣を異にする、利尻昆布と削り節を贅沢に使った「京風の繊細な白木出汁」との融合です。
市内屈指の京都 ちゃんこ鍋 おすすめ 名店として知られる店舗の多くは、大相撲の元関取や部屋の元床山、京都出身の元幕内力士が腕を振るっています。鶏ガラを白濁するまで丁寧に煮出した伝統的な「ソップ炊き」をベースにしつつ、聖護院大根、九条ネギ、壬生菜といった旬の京野菜をふんだんに盛り込み、つくね(鶏団子)には地元産の軟骨や生姜を練り込むなど、京都ならではの繊細な味覚に昇華されています。
巡業当日や3月の本場所期間中は、遠征中の親方や現役力士が顔を出すこともあり、店内には力士の手形や化粧まわしが飾られ、相撲情緒を五感で堪能できます。観戦の余韻に浸りながら味わう滋味あふれる一杯は、京都の相撲旅を締めくくる最高のひとときとなります。