ルーテル学院大学を語る上で避けて通れないのが、学部学生の募集停止という経営判断です。学校法人ルーテル学院の公式発表資料によると、18歳人口の急激な減少と、受験生の大規模総合大学志向に伴い、定員割れが長期化していたことが直接の引き金となりました。
東京都三鷹市大沢の緑豊かな地に位置する三鷹キャンパスは、国際基督教大学(ICU)や東京神学大学と隣接する学術・宗教教育の集積地です。敷地内には豊かな自然と落ち着いた礼拝堂が広がり、学生一人ひとりに目が届く贅沢な学びの場を提供してきました。しかし、1学年100名規模の小規模単科大学モデルは、固定費の比率が高く、定員充足率の低下がダイレクトに財務基盤へ打撃を与えるという構造的脆弱性を抱えていました。
現在、大学側は在学生が不利益を被らないよう、専任教員の配置や国家試験対策、キャリア支援の体制を維持しながら運営を続けています。卒業生や教員からは「教育の質が高かっただけに無念」という声が漏れる一方、残された学生に対するサポートは極めて手厚く行われています。