紅葉まつりの期間中、待月橋の上は立ち止まることすら困難なほどの過密状態になります。記念写真を撮ろうにも他人の姿が写り込み、情緒を味わう余裕を失ってしまうケースが少なくありません。しかし、歩行ルートをわずかに変えるだけで、喧騒から切り離された別世界が広がっています。
飯盛山山頂ハイキング(標高約254m)
香積寺の山門をくぐり、静謐な参道から登山道を約20分登ると、香嵐渓を抱く「飯盛山(いいもりやま)」の山頂に到達します。巴川沿いの喧騒が嘘のように人が少なく、色づく広葉樹越しに足助の町並みを眼下に一望できる屈指の香嵐渓 紅葉 穴場スポットです。スニーカー等の歩きやすい靴さえ準備しておけば、自然の美しさを独り占めできる格好の散策コースとなります。
足助の古い町並み(重伝建地区)と薫楓橋周辺
巴川の対岸に広がる「足助の古い町並み」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている歴史薫るエリアです。紅葉の渓谷から徒歩5分ほど離れるだけで、黒板塀や白壁の土蔵が並ぶ静かな宿場町の風情に浸ることができます。また、下流側に位置する「薫楓橋(くんぷうきょう)」や「一の谷」周辺は、待月橋に比べて人流が落ち着いており、落ち着いてシャッターを切りたい写真愛好家に好まれるエリアです。
SNSやネット上の旅行コミュニティに寄せられた来訪者の生の声を見ても、知恵を絞った者と無計画な者で評価が真っ二つに割れています。
「朝7時に到着して待月橋を独占。息をのむ美しさだった。帰る頃の11時には国道が全く動いておらず、早起きが正解すぎた」(30代男性・愛知県)
「ライトアップ目当てで15時に向かったら大失敗。足助の5km手前から3時間車が進まず、着いた頃には点灯終了間際。トイレもなくて泣きそうだった」(20代女性・静岡県)
この極端な二極化こそが、香嵐渓の現場が突きつける紛れもない現実です。