両者の戦いの歴史を紐解く上で、まず押さえておきたいのが発売された順番です。先に世に出たのはきのこの山で、発売年は1975年(昭和50年)でした。大ヒット商品「アポロ」の生産ラインを活用し、棒状のクラッカーにチョコレートを組み合わせるという斬新なアイデアから誕生しています。当時は「お菓子にキノコの形状を採用するのは不気味ではないか」と社内で慎重論もありましたが、発売と同時に爆発的なヒットを記録しました。
その4年後、1979年(昭和54年)に満を持して投入されたのがたけのこの里です。先行するきのこの山に対抗すべく、クラッカーではなくバター風味豊かなクッキー生地を採用し、チョコレートとの絶妙な口どけを追求した設計となっていました。この2つの商品が出揃った瞬間から、今日まで続く半世紀規模のライバルストーリーが幕を開けたのです。