結婚当初、ネット上や一部の歌舞伎ファンの間では「派手好きな藤原紀香に梨園の妻が務まるのか」「出しゃばりすぎて劇場の空気を壊すのではないか」といった厳しい懸念やバッシングの声が渦巻いていました。SNSや掲示板では、劇場ロビーでの立ち居振る舞いやブログでの発信内容に対して細かな批判が相次いだ時期もあります。
しかし、十余年の歳月を経てその評判は180度の劇的な好転を見せています。現場を取材する演劇記者や劇場関係者からは、次のような証言が寄せられています。
「紀香さんはとにかく勉強熱心。歌舞伎の歴史やしきたりを一から叩き込み、贔屓筋の名前や顔、好みの着物の柄まで完璧に頭に入れています。ロビーで深々と頭を下げる姿は誰よりも腰が低く、気配りの細やかさはベテランの梨園妻たちも舌を巻くほどです」(劇場関係者)
また、彼女自身の抜群の知名度とメディア発信力は、これまで歌舞伎に触れてこなかった若い世代や女性客を劇場へ呼び込む起爆剤となりました。かつての「出しゃばり」という批判は、今や「松嶋屋を支える最高のプロモーター」という賞賛へと変わっています。