子役時代からキャリアをスタートし、連続テレビ小説『わかば』や数々のヒット作に出演してきた崎本氏が、なぜ芸能界引退という重い決断を下したのか。その背景には、2020年の新型コロナウイルス感染拡大によってエンターテインメント業界全体が直面した強烈な危機感がありました。
舞台や映像の撮影が次々とストップし、どれほど実績を積んだ俳優であっても他者からのオファーが途絶えれば収入がゼロになりかねない現実を目の当たりにした崎本氏は、「自らの力で経済的自由と生活を守る手段」の獲得を模索し始めました。誰かに選ばれるのを待つだけの人生から、自らの手で未来をコントロールする生き方へのシフトです。
もともと読書家で論理的思考を好む気質だったことも手伝い、金融工学や税制、資産運用の仕組みを猛勉強。学べば学ぶほど「日本人に最も不足しているのは実用的なマネーリテラシーである」と確信し、中途半端な兼業ではなく、退路を断って2021年末から2022年初頭にかけて芸能界を引退しました。この思い切った決断こそが、現在の成功を手繰り寄せる原動力となっています。