事件が公になったのは2017年10月30日のことでした。東京都八王子市に住む当時23歳の女性が行方不明となり、不審に思った実兄が妹のTwitterアカウントにログインして捜索を開始。妹とやり取りのあった怪しいアカウントを突き止め、情報提供を募るおとり調査を機転を利かせて実施したことで、警視庁が神奈川県座間市緑が丘のワンルームアパートに踏み込みました。
狭い室内に置かれた複数のクーラーボックスや収納ケースから発見されたのは、無残にも解体された9人分の頭部や骨でした。犯行期間は2017年8月下旬から10月下旬までのわずか2か月間。座間市アパート遺体遺棄事件の概要を時系列で整理すると、異常な短期間で冷酷に犯行が重ねられていた事実が浮き彫りになります。
警察庁および裁判記録に基づく犯行の流れは以下の通りです。
- 2017年8月22日:白石死刑囚が現場となった座間市のアパートに入居。敷金・礼金を工面するため、最初の被害女性から現金を詐取。
- 8月下旬:第1の事件(神奈川県の21歳女性)。その後、女性の行方を捜していた知人男性(第2の事件・20歳)を口封じ目的で自宅に呼び出し殺害。
- 9月上旬〜下旬:群馬県の女子高生(15歳)、福島県の女子高生(17歳)、埼玉県の女子高生(17歳)をはじめ、20代女性3人を相次いで部屋に誘い込み殺害。週に1人以上のペースで凶行が繰り返される。
- 10月18日:第8の事件(神奈川県の19歳女性)。
- 10月23日:第9の事件(東京都八王子市の23歳女性)。
- 10月30日:警視庁が白石死刑囚のアパートを家宅捜索。遺体を発見し、死体遺棄容疑で現行犯逮捕。
短期間でこれほど多くの命が奪われた背景には、白石死刑囚がSNSを「獲物を物色するための専用ツール」として極めて効率的に悪用していたという恐るべき背景が存在します。