産後の膝の痛みが治らない真因とは?立ち上がりの激痛を防ぐ最新ケア

産後の膝の痛みが治らない真因とは?立ち上がりの激痛を防ぐ最新ケア

産後の膝の痛みが治らない真因とは?立ち上がりの激痛を防ぐ最新ケアについて押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。

膝の痛みと一口に言っても、患部の位置や症状の出方によって生じているトラブルは全く異なります。特に産後女性に多発しているにもかかわらず、単なる疲労と見過ごされがちなのが「膝の内側下の痛み」です。

膝の内側から指2〜3本分ほど下がった部位にズキズキとした熱感を伴う痛みがある場合、産後の鵞足炎による膝の内側の痛みが強く疑われます。鵞足(がそく)とは、縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉の腱が脛骨の内側に扇状に集まる部位を指します。産後、赤ちゃんを抱えながら不安定な足元でバランスを取る際、膝が内側に入り爪先が外を向く「ニーイン・トゥーアウト」の歩行姿勢が常態化すると、この腱と骨が擦れ合い、摩擦熱によって激しい滑液包炎を引き起こします。

一方、立ち上がりや屈伸のたびに生じる不気味な関節音も、多くの母親を不安に陥れる要因です。ネット上のコミュニティでは「軟骨が完全にすり減って骨が当たっている音だ」といった過度に煽る言説が散見されますが、これは医学的な誤解を含んでいます。

調査によると、産後の膝の痛みに伴いポキポキ鳴る原因の多くは、膝蓋骨(お皿)が正しい軌道を通らずに大腿骨の外側へ偏位する「アライメント異常(軌道不良)」、または関節包内部の気泡が圧力変化で弾けるキャビテーション現象です。太ももの外側の筋肉(外側広筋や腸脛靭帯)が過度に緊張し、内側の筋肉(内側広筋)が筋力低下を起こすことで、お皿が外側へと引っ張られ、動かすたびに「クリック音」や軋轢音が生じます。激しい腫れやロッキング(膝が引っかかって伸びなくなる現象)を伴わない単なる関節音であれば、骨の破壊を意味するものではありません。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。