始まりは、海外のインフルエンサーが投稿した一本のショート動画だった。雨の降る日本の路地裏を背景に流れたあのイントロ。アコースティックギターのアルペジオが響いた瞬間、コメント欄は「この曲の名前は?」という英語やスペイン語の問い合わせで埋め尽くされた。昭和という時代を知らないはずの海外の若者たちが、この曲の持つ独特の哀愁に強く惹きつけられたのだ。
日本の音楽シーンにおいても、この現象は無視できない規模に膨らんでいる。サブスクリプションサービスでの再生回数は急上昇し、かつてのファンだけでなく、中高生の間でも「エモい」曲の代表格としてシェアされている。