円安を背景にしたインバウンド(訪日外国人)の急増は、ついに銀座の夜の最深部にも到達した。これまで外国人観光客を頑なに拒んできた高級クラブの一部が、海外の超富裕層(UHNWI)に向けて門戸を開き始めている。彼らが支払う金額は、日本人の常識を遥かに超える。
一晩で数百万円を惜しげもなく消費するアジアや中東の富裕層を取り込むため、バイリンガル、あるいはトリリンガルのキャストを揃えるクラブが急増中だ。単に通訳を介するのではなく、日本の「おもてなし」の文脈を英語で的確に表現できる人材の争奪戦が激化している。結果として、キャストの給与体系も能力主義へとシフトし、語学力や国際感覚を持つ女性の時給は高騰を続けている。