かつては「子どもがプールや海で抱きついて浮かぶ遊具」に過ぎなかったプールスティックが、なぜこれほど多角的な分野で脚光を浴びているのでしょうか。その背景には、原材料である発泡ポリエチレン(EPE)が持つ極めて優秀な物理的特性と、昨今の生活防衛・アップサイクル志向の合致があります。
発泡ポリエチレンは、軽量でありながら独立気泡構造を持ち、水や湿気を通さず、適度な復元力と衝撃吸収性を発揮します。ホームセンターで同様の工業用バックアップ材や配管断熱材を購入しようとすると、サイズやロットの制約があり数百円から数千円のコストがかかります。ところがセリアでは、長さ約120cm前後の扱いやすいスティックが、わずか110円で手に入ります。
SNS上では「カッターでサクサク切れる」「ハサミで縦にスリットを入れればどんな場所にも挟める」といった手軽さが拡散。「#プールスティックDIY」や「#プールヌードル活用法」といったハッシュタグでの投稿数は年々増加しており、育児中の安全対策からペットグッズ、本格的なインテリア雑貨に至るまで、アイデアの宝庫となっています。