かつて日吉神社が存在していた「日吉神社跡地」は、長年手が付けられてこなかった最後の聖域だ。この地で進行中の「吉野ヶ里遺跡「謎のエリア」発掘調査プロジェクト」は、研究者の間で長らく待望されていた。現場を指揮する佐賀県教育委員会の調査チームは、地中レーダー探査(GPR)と最新の土壌DNA分析を駆使し、地下に眠る構造物の実態を可視化することに成功した。
行政側の調整を担う文化庁も、今回の調査結果が日本の古代国家形成史に与える影響の大きさを注視する。発掘現場の最前線では、従来の弥生建築の常識を覆す太い柱穴跡が格子状に検出され、単なる住居群ではなく巨大な祭祀空間または政庁施設が存在していた可能性が急浮上した。