迫り来る2026年度中学入試に向けて、各校の出題傾向はさらなる深化を見せている。単純な知識の暗記やパターン学習だけで突破できる時代は完全に終わった。
聖光学院の入試問題は、極めて高い処理スピードと正確無比な計算力、そして長文を瞬時に構造化して読み解く論理的読解力を要求する。わずかな計算ミスや設問の読み落としが命取りになる「完成度」勝負の試験だ。対して栄光学園は、未見の題材に対して試行錯誤を重ねる長大な記述問題や、論理的な道筋を粘り強く紡ぎ出す発想力を求めてくる。問題用紙の余白に自らの思考プロセスをどれだけ表現できるかが合否の分水嶺となる。
浅野は基礎から標準レベルの良問を確実に解き切る堅実さが問われるが、近年は理科の実験データ分析や社会の時事・記述問題において、深い洞察力を要する出題が増加傾向にある。各校が求める人物像が入試問題そのものに色濃く投影されている以上、過去問演習を通じた徹底的な出題意図の分析が欠かせない。