ネット検索で頻繁に調べられている「大林組技術研究所 見学」というテーマですが、結論から言えば一般の個人や観光目的での施設見学は受け付けていません。敷地内には高度な企業秘密や特許出願前の実験体、国家重要インフラに関連する実証データが集約されているため、入門管理は極めて厳格です。
ただし、見学の門戸が完全に閉ざされているわけではありません。門戸が開かれるのは主に以下の3つのルートです。
第一に、法人・自治体・学術機関向けの見学・視察です。脱炭素ビルの導入を検討している企業関係者や、都市開発を担う官公庁の視察団、国内外の大学研究室による共同研究目的の公式訪問は、事前審査を経てテクノステーションなどを中心に定期的に受け入れられています。
第二に、就職活動中の学生向けインターンシップや見学会です。大学院修士課程・博士課程に在籍する理系学生を対象とした技術研究所見学会付きのインターンシップが実施されており、普段は立ち入ることのできない大型実験棟の深部を体感できる貴重な機会となっています。
第三に、「オープンイノベーション」を通じた協業パートナーへの開放です。大林組はシリコンバレーに構えるオープンイノベーション拠点をはじめ、国内外のスタートアップや異業種企業とのアライアンスを急速に拡大しています。清瀬の技術研究所も「閉ざされた要塞」から「共創のプラットフォーム」へと舵を切っており、ベンチャー企業との実証実験の場として敷地の一部を提供するなど、外部との接点は従来より確実に広がっています。