続発性無月経の治療は、「現時点で妊娠を希望しているかどうか」によってアプローチが分かれます。
子宮の萎縮を防ぎ自然排卵を促す「カウフマン療法」
特に重度(第2度無月経)の患者に対し、第一選択となるのがカウフマン療法です。この治療法では、正常な月経周期を模倣するように、前半にエストロゲン製剤、後半にエストロゲンとプロゲスチン(黄体ホルモン)の合剤を一定期間内服します。薬の服用を休止すると数日後に人工的な出血(消退出血)が生じます。
これを通常3〜6ヶ月(周期)程度継続します。目的は単に出血を起こすことだけではありません。外からホルモンを補って子宮内膜を定期的に新陳代謝させ、子宮の萎縮を防ぎつつ、休眠していた視床下部・下垂体・卵巣系のリバウンド効果(内服終了後に自発的な排卵が再開する現象)を引き出すことにあります。
「妊娠できるか」「治る確率」への医学的回答
多くの女性が最も不安に感じる「続発性無月経から治る確率はどのくらいか」「将来妊娠できるか」という問いに対して、近年の生殖医療データは明確な見通しを示しています。原因疾患を特定し、適切な治療介入を行えば、全体の約70〜80%以上のケースで排卵周期の回復や妊娠への道筋が開かれます。
ただし、体重減少性無月経の場合、治療薬に頼るだけでは限界があります。BMIが適正値(少なくとも18.5以上、理想的には20以上)へ回復することが排卵再開の絶対条件です。体重が戻らないまま排卵誘発剤を投与しても卵巣が反応しないケースが多く、栄養改善とメンタルケアの並行が治療成功の鍵を握ります。