現場とネット社会のリアルな空気感を検証すると、日本代表を巡るファンダムには明確な「二極化」が観測されます。
SNSや知恵袋、大手掲示板の書き込みを分析すると、代表戦のたびにトレンドを席巻するのは「なぜ地上波でアウェー戦をやらないのか」「有料のDAZNに加入していないと見られないのは悲しい」というライト層の嘆きです。幼少期にテレビの生中継を見てサッカー選手を志した親世代からは、「子どもたちが日本代表の活躍を日常的に見られない環境は、サッカー文化の衰退を招くのではないか」という危惧が根強く語られています。
対照的に、日常的にDAZNを契約し欧州サッカーを追う熱心なコアサポーター層からは、「テレビ局のバラエティ仕立ての演出より、元日本代表の的確な解説と戦術分析が聞ける配信の方が快適」「FanZoneで無料開放してくれているのだから、文句を言う前にアプリを入れれば良い」という現実的な意見が多く見られます。
テレビ朝日サッカー日本代表中継情報がホーム戦で高視聴率を叩き出す一方で、アウェー戦のネットシフトが進む現状は、日本のスポーツ観戦カルチャーが「国民的共有イベント」から「目的意識を持った個人の趣味領域」へと構造変容を遂げている事実を如実に映し出しています。