「諸事情(しょじじょう)」とは、文字通り「さまざまな事情・複数の理由」を指す言葉です。ビジネスシーンや公の場においては、詳細を語ることが適切ではない場合や、公表を控えたい複雑な背景がある際に、理由を包括的にぼかして伝えるクッション言葉として機能しています。
混同しやすい言葉に「私用」や「一身上の都合」がありますが、これらには明確な使い分けのルールが存在します。
「私用」は、個人的な用事全般を指し、有給休暇の取得理由など社内手続きで主に用いられます。一方、「一身上の都合」は退職届など完全に個人の都合(結婚、病気、家庭の事情、転職など)に起因する場合に使う定型句です。これに対して「諸事情」は、個人的な事情だけでなく、組織側のトラブルや社外との調整難航など、公私を問わず「表立って言えない複雑な事情」全般をカバーする点が特徴です。