母親が他界した現在も、幼少期に刷り込まれた心の傷が完全に癒えたわけではありません。遠野さんは現在も摂食障害やうつ病、強迫性障害の治療を継続しており、日々の体調や体重の増減に悩まされる様子をブログやSNSで発信しています。
しかし、かつてのように「親を許せない自分」を責める段階からは一歩抜け出し、自らの弱さや過去の痛みをありのままに受け入れようとしています。同じように機能不全家族や毒親問題に苦しむ人々に対し、「親だからといって許す必要はない」「逃げることは悪ではない」というメッセージを発信し続けています。
遠野さんが自らの傷口を晒してまで過去を語る背景には、親の呪縛に苦しむ誰かにとっての「逃げ道」を示したいという強い覚悟が存在しています。