本作において最も多くの初心者が直面し、ネット上でも数多くの後悔の声が寄せられているのが、マスコット的存在である「ジバニャン」の合成進化です。
ジバニャン合成進化の手順そのものは極めてシンプルに設計されています。
- トゲニャンへの進化:ジバニャン × イガイガグリ(さくら住宅街の木の上などで捕獲可能)
- ワルニャンへの進化:ジバニャン × グレるりん(さくら住宅街の魚屋交差点や路地裏に出現)
このようにトゲニャンとワルニャンの合成方法は序盤〜中盤の早い段階で成立させることができます。トゲニャンは攻撃を受けた際に相手へダメージを跳ね返す優秀なカウンタースキルを持ち、ワルニャンは威嚇による妨害やタフな打撃を得意とするため、バトル性能単体で見ればどちらもジバニャンを上回る実力派です。
しかし、ここに最大の落とし穴が存在します。初代『妖怪ウォッチ』において、ジバニャンは1つのセーブデータにつき原則として1体しか入手できない特別な存在です。正天寺で合成を実行した瞬間、愛着のあるジバニャンは素材として消費され、手持ちから完全に姿を消してしまいます。
後続のシリーズ作品とは異なり、初代ではクリア後にジバニャンを野生で再捕獲する救済措置が用意されていません。ジバニャン専用の強力な装備アイテム(思い出のすず等)が無駄になってしまうばかりか、ストーリー上のムービーでは依然としてジバニャンが登場し続けるため、「手持ちにいないのに会話シーンに出てくる」という著しい没入感の欠如を招くことになります。性能だけを追い求めて安易にトゲニャンやワルニャンへ進化させてしまい、「元に戻せないのか」と頭を抱えるプレイヤーが後を絶ちません。