初心者の壁を越えたキューバーたちが次に足を踏み入れるのが、現代競技シーンのデファクトスタンダードである「CFOPメソッド(Fridrich Method)」だ。チェコの数学者ジェシカ・フリドリッヒらが体系化したこの技法は、無駄を徹底的に削ぎ落とした4段階の高速解法である。
十字を作る「Cross」、下2層を同時に揃える「F2L(First Two Layers)」、上面の色を一気に揃える「OLL(Orientation of the Last Layer)」、そして最終層の位置を確定させる「PLL(Permutation of the Last Layer)」。OLLに57パターン、PLLに21パターンの計78手順を暗記し、状況を一瞬で識別して指を走らせる。トップ層のスピードキュービングは、幾何学の理解と超人的な反射神経が融合した極限のアートだ。