新生児のゲップが出ない?助産師直伝の姿勢と寝落ち時の安心対処法

新生児のゲップが出ない?助産師直伝の姿勢と寝落ち時の安心対処法

新生児のゲップが出ない?助産師直伝の姿勢と寝落ち時の安心対処法に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

ゲップをスムーズに出すための本質は、「力任せに叩くこと」ではなく「赤ちゃんの背筋を自然に伸ばし、胃の出口よりも胃底(上部)に空気を集めて気道をまっすぐに保つこと」にあります。産院や地域保健センターの現場で助産師が推奨する助産師直伝ゲップの姿勢には、代表的な2つのアプローチが存在します。

第1の基本姿勢は、王道とされる縦抱きゲップのコツです。抱っこする大人の肩の上に赤ちゃんの顎がしっかり乗る深さまで引き上げます。赤ちゃんの胸郭と大人の鎖骨周辺をぴったり密着させ、大人の胸の厚みで赤ちゃんの腹部にほんの少しだけ心地よい圧がかかる状態を作ります。首がすわっていない新生児期は、片手で必ず後頭部から首の付け根を包み込み、もう片方の手でお尻を支えて身体が丸まらないよう縦の直線を維持します。

首がグラグラして肩乗せが不安定に感じる場合や、小柄な保護者に有効な第2の手法が座らせて出すゲップ法です。大人の太ももの上に赤ちゃんを横向きまたは前向きに座らせ、大人の親指と人差し指で赤ちゃんの顎を「V字」に軽く支え、手のひら全体で胸をホールドします。もう片方の手で赤ちゃんの背中を支えながら、上半身をやや前方へ傾斜させます。前傾姿勢をとることで胃の上部に溜まった空気が食道への出口へと自然に集まり、無理な力をかけずに気泡の上昇を促すことが可能です。

姿勢が整った後に行う背中トントンの強さと位置にも明確なセオリーが存在します。平手でペチペチと叩くのは皮膚への刺激になるだけで深部へ振動が届きません。手のひらを軽くお椀型(カップ状)に丸め、空気のクッションを作りながら叩くのが鉄則です。位置は腰ではなく、「胃の裏側から肩甲骨の間」を意識します。リズミカルに優しく下から上へと空気を押し上げるイメージで「トントン」と振動を与えるか、あるいは手のひら全体で背骨の左寄りを下から上へ「スーッ」と優しく撫で上げるだけでも十分な効果を発揮します。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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