「もう諦めるしかない」と捨ててしまう前に、自宅でできる驚きの修復方法を試してほしい。専門家が秘密裏に行う簡易アプローチの核となるのが、重曹と酸素系漂白剤のコンビネーションだ。
まず準備するのは、弱アルカリ性の性質を持ち油分や皮脂汚れを中和する「重曹」と、紙の繊維を破壊せずに色素を分解する「酸素系漂白剤」(過炭酸ナトリウムベースの粉末タイプ)。水に少量の重曹を溶かした溶液を綿棒の先に極微量つけ、シミの気になる部分にトントンと優しく馴染ませる。これだけでも初期の軽い汚れは目立たなくなる。
さらに、根深いフォクシングや濃い黄色い斑点には、ぬるま湯で極めて薄く溶かした酸素系漂白剤をピンポイントで塗布する。ここで最も重要な鉄則は「紙を濡らしすぎないこと」だ。作業後は吸水性の高い無地のキッチンペーパーで挟み、重しを載せて完全に乾燥させる。水分の放置は波打ちや新たなカビの原因となるため、ドライヤーの冷風を遠くから当てて湿気を完全に飛ばすのがプロの隠れたテクニックである。