バッグやポーチに常備できる携帯用ハンドジェルは日常の必需品ですが、その取り扱いには安全面と品質面で見落とされがちなリスクが潜んでいます。
まず注意すべきは使用期限・保管方法です。指定医薬部外品の手指消毒液は、未開封の状態で直射日光を避けて冷暗所に保管した場合、一般的に製造から約3年が使用期限とされています。しかし、一度開封したボトルは、キャップの隙間からエタノールが徐々に揮発し、時間とともにアルコール濃度が低下するリスクを孕んでいます。開封後は半年から1年以内を目安に使い切るのが衛生的にも推奨される運用です。
さらに見過ごせないのが「車内放置の危険性」です。夏場の自動車内はダッシュボード付近で70度を超える高温に達します。アルコール濃度が60%を超えるハンドジェルは、消防法上の「危険物(引火性液体)」に該当する場合があり、引火点が20度前後と極めて低いのが特徴です。高温の車内に放置すると容器が熱で膨張・破裂したり、漏れ出したアルコール蒸気にライター等の火気が触れて引火事故につながる恐れがあります。保管場所は常に「涼しく、直射日光が当たらない場所」を徹底してください。