ブラジル産鶏肉に対する不安の根底には、2017年に現地で起きた食肉検査を巡る汚職スキャンダルがあります。この事件は世界のバイヤーに衝撃を与え、一時的に輸入停止措置が取られる事態に発展しました。
しかし、この手痛い教訓を経て、ブラジル政府と業界団体は監視体制を抜本的に改革しました。現在では、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティシステムが導入され、日本の消費者が購入した鶏肉のパッケージから、どの農場で育ち、どの工場で処理されたのかを瞬時に遡れる仕組みづくりが進められています。不正が入り込む余地をシステム的に排除する取り組みが、信頼回復の鍵となっています。