この変化は数値や現場の知見にもはっきりと表れている。婚活・マッチングアプリ業界大手の株式会社IBJが分析する成婚カップルの傾向でも、単なる表面的な持ち上げフレーズを多用するタイプより、相手の価値観に深く踏み込める人物の成婚率が高いという。マッチングアプリPairsなどの利用データを見ても、ファーストデートで打ち解けるカップルほど、テンプレに依存しない自然体な言葉を交わしている。
婚活の現場で今求められているのは、型にはまったあざとさではない。相手の話をどう受け止め、どう打ち返すかという本質的なコミュニケーション術だ。浅いお世辞で場を凌ぐ時代は終わりを告げ、お互いの人間性を深掘りするやり取りが選ばれる条件となっている。