知恵袋をはじめとするネットコミュニティで「意志が弱いだけ」と自己批判を繰り返す人々に対し、専門家は明確な警鐘を鳴らす。この癖の背景には、明確な病名や皮膚疾患が隠れている可能性が高いからだ。
まず疑うべきは、精神医学における行動障害の一つである「皮膚むしり症(Excoriation Disorder)」だ。自分の皮膚を繰り返しむしり取ってしまい、組織損傷に至っても止められない障害で、ストレスや精神的負荷が引き金となる。また、頭皮に生じる髪の毛を引き抜く「抜毛症」と併発するケースも少なくない。
一方で、物理的な引き金となるのが皮膚病としての「脂漏性皮膚炎」や「頭皮湿疹」だ。皮脂の過剰分泌やマラセチア菌の増殖によって頭皮にフケやかさぶた状の鱗屑(りんせつ)ができ、強い痒みを生じさせる。かさぶたができるから剥がし、剥がすから炎症が広がり、さらに巨大にかさぶたが形成される――この病理的スパイラルこそが、知恵袋の投稿者たちが陥っている最大の罠と言える。